Concept
~トラス福田西のコンセプト~
自分のことは自分でできる
困ったときは助けを求められる
家族や仲間とともに生きる
目指すのは、子どもたちの社会的な自立。
トラス福田西は、福田西病院を運営する医療法人社団木野記念会の福祉事業所です。放課後等デイサービスと、相談支援事業所を併設しています。
医療機関である福田西病院が、なぜ放デイや相談支援を始めたのか――。その理由は、日々医療現場で感じてきたジレンマにありました。病院では診察や検査をおこなって、支援の方向性を示すことができます。しかし、それを実践することはできません。
私たちは、子どもの発達と具体的な対応方法に関する知見に富み、支援者向けのセミナー開催や、福祉事業所のコンサルティングなど、研究の成果を社会に還元することを得意とする、公益社団法人子どもの発達科学研究所に協力を要請しました。
こうして、トラス福田西では、様々な特性を持つ子どもたちが必要なサポートを受けながら、自立した社会生活を送れるよう、一人ひとりに寄り添ったプログラムを提供することができるようになりました。
環境は、子どもの生活や行動に大きな影響を与えます。どのような環境が子どもの発達を支えるのか、すでに世界中で多くの研究がなされ、様々なことが分かってきており、トラスハウスには、こうした研究の成果が、室内レイアウトやデザイン、掲示物などに活かされています。
生活や学習のスキルを習得しやすい環境設定
学びのエリア、かかわりのエリア、くつろぎのエリアなど、活動の目的別にエリアが明確に分けられてているのも、子どもたちのための環境整備のポイントです。
例えば学びのエリアには、パーティションによる間仕切りのほか、様々なタイプの椅子や机が準備されています。子どもたちが自分に合ったものを選ぶことができるようにし、1人ひとりが集中できる環境づくりに配慮しています。
そのほか、お庭には小さな畑が整備されており、野菜のお世話をして大切に育て、収穫したり、それを調理して、食事をし、最後は片づける…といった一連の活動も可能です。体験をともなう学びによって、子どもたちが楽しみながら様々なスキルを伸ばすことができるように考えられています。
また、トラスハウス内部には、適切な行動や活動の手順などを掲示。子どもたちが自分で行動できるよう、視覚的に支援しています。
トラスハウスは、もともと福田西病院の初代理事長だった木野先生の自宅として建てられたお家でした。民家だったあたたかさが残る空間で、子どもたちが安心して過ごせるよう、お迎えいたします。
トラス福田西のスタッフが提供する確かなサポート
私たちは子どもの発達科学研究所の講座やトレーニングを受け、科学的根拠に基づいた支援方法を学んでいます。
子どもの「やりたい!」を大切にし、楽しい体験や学びの成功体験を提供することで、子どもたちがスタッフを信頼し、他者とのかかわりを深める力を育みます。こうした学びやかかわりの深まりこそが、健全な発達であり、将来の自立につながるのです。
様々な特性を持つ子どもたちが、自立した将来を生きていくことができるよう、確かなサポートを提供して参ります。